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2011年2月22日 (火)

作り手のちょっとしたコダワリ

買う人は気づかないけど、作り手にとっては重要な事ってけっこうあります。

図面にも描かれていないことの多い、ほんの些細なこと…。


例えば、扉と扉のスキマを1ミリにするか?2ミリにするか?

     面取りの形状を角ばらせるか、すこ~しだけ丸めるか?

     ツマミの位置は、上から30ミリと40ミリ、どちらがバランスいいか?

     材料から、どのように木取れば木目がきれいに見えるか?


などなど、人によっては「どっちでもいいじゃん」と言われるような事で悩んで

仕事が止まる事が多々あります。


今日も、ホワイトオークの突板を材料屋さんから仕入れたのですが、どうも木目が

気に入らない…。 

傷があるとか、変色してるとかいう不良品ではなく、なんとなく気にいらない。


無垢材や突板は、天然物なのでそっくり同じものは2つと無いし、その時々で

色目や木目が違います。 

時間があるときは、突板を貼る工場まで行って原材料の単板(無垢材をスライスしたもの)

を指定して突板を作ってもらうのですが、今回は在庫品を仕入れたのです。


しばらく悩んだ結果、材料屋さんに電話して交換してもらうことに…。

1.5時間かけて材料屋さんまで行き、数ある在庫の中から気に入った木目のものを

引き取ってきました。

夜にも関わらず、在庫を出して待っていてくれた材料屋さんに感謝です。


こんな感じで、注文家具作りっていうのは、図面を描いた段階から完成するまで

いろんなことを悩みながら作られていきます。

このデザインのほうがカッコいいけど、こうしたほうが使いやすかなぁ…とか、

説明しなければ気付かれないようなところに手間と心意気みたいなのが詰まって

いたりするのです。あえて説明することもないので気付かれない事がほとんど

ですが。


これは僕だけではなく、注文家具職人(少なくとも僕の周りにいる仲間)なら皆同じ考えです。


不景気でついついコスト面を最重要視してしまう昨今ですが、こういった利益にならない

コダワリをなんとか持ち続けたいと思っています。



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